就職を機に初めて一人暮らしを始める場合、部屋探しや荷造りだけでなく、引越し業者の手配、住所変更、電気・ガス・水道の申し込みなど、短期間で多くの準備を進めなければなりません。
「引越し業者はどうやって選べばいいのか」「何から始めれば間に合うのか」と、不安になる方も多いでしょう。
特に新社会人の引越しは、入社日や研修日程が決まっているため、引越し日を自由に選べないことがあります。準備を後回しにすると、希望日に業者を予約できなかったり、新居で必要な物がそろわなかったりする可能性があります。
この記事では、初めて一人暮らしを始める新社会人に向けて、引越し準備の進め方、業者の選び方、費用を抑えるポイントを順番に解説します。
新社会人の引越しは早めの準備が大切
新社会人の引越しが集中しやすいのは、入社前の2月から4月にかけてです。
この時期は、就職だけでなく進学や転勤による引越しも増えます。希望日に引越し業者を予約できるとは限らないため、新居と引越し日が決まったら早めに見積もりを取りましょう。
ただし、会社から住宅や引越しに関する案内が出る場合もあります。
自分で契約する前に、次の点を会社へ確認しておくと安心です。
- 社宅や社員寮を利用できるか
- 家賃補助や住宅手当があるか
- 引越し費用の補助があるか
- 会社指定の引越し業者があるか
- 費用を請求するために必要な書類は何か
- 領収書の宛名や提出期限に指定があるか
会社が費用を負担してくれる場合でも、対象となる作業や金額に上限が設けられていることがあります。契約後に対象外と分かることがないよう、先に社内規定を確認しておきましょう。
新社会人の引越し準備で最初に決めること
やるべきことを一度に考えると大変ですが、順番に整理すれば進めやすくなります。
最初に決めたいのは、次の4点です。
1.新居へ入居できる日
賃貸契約の開始日と、実際に鍵を受け取れる日を確認します。
引越し業者を予約するときは、鍵を受け取る前の時間帯を指定しないよう注意しましょう。
遠方へ引越す場合は、移動時間や新居への到着時間も考える必要があります。
2.引越し予定日
入社日の直前に引越すと、荷ほどきや必要な手続きが終わらないまま出勤初日を迎える可能性があります。
可能であれば、新居で数日過ごせる余裕を持った日程を考えましょう。
ただし、早く入居すると家賃や生活費が余分にかかる場合もあるため、勤務開始日と費用のバランスを考えて決めます。
3.新居へ持っていく荷物
実家から初めて一人暮らしを始める場合、家具や家電を新しく購入する方も多いでしょう。
新居へ持っていく物と、現地で購入する物を分けておくと、引越し業者へ正確な荷物量を伝えられます。
特に確認したいのは、次のような大型の荷物です。
- ベッドやマットレス
- 机と椅子
- 本棚や収納家具
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 自転車
家具・家電を新居へ直接配送してもらえば、引越し荷物を減らせる場合があります。
4.引越しに使える予算
引越しでは、業者へ支払う料金以外にも費用がかかります。
- 賃貸契約の初期費用
- 家具・家電の購入費
- カーテンや寝具などの生活用品
- 新居までの交通費
- 電気・ガス・水道の開始手続き
- インターネット回線の契約
- 不用品の処分費
引越し料金だけで予算を使い切らないよう、新生活全体で必要になる金額を考えておきましょう。
引越し業者の見積もりを取る前に準備すること
引越し料金は、移動距離や荷物量、引越し日、建物の状況などによって変わります。
正確な見積もりを出してもらうには、次の情報を整理しておく必要があります。
- 現住所と新住所
- 引越し希望日
- 希望する時間帯
- 家具・家電の種類と数
- 段ボールのおおよその個数
- 現在の住居と新居の階数
- エレベーターの有無
- トラックを停められる場所
- 家具の分解や組み立ての希望
- 不用品の有無
新居の住所が決まっていても、建物名や部屋番号まで分からなければ、正確な条件を伝えられない場合があります。
賃貸契約書や物件資料を手元に用意してから見積もりを依頼するとスムーズです。
初めての引越し業者選びで確認したいポイント
初めての引越しでは、提示された料金だけで業者を決めてしまいがちです。
しかし、金額が安くても、必要な作業が含まれていなければ、当日に追加費用が発生することがあります。
見積もりを比較するときは、次の項目を確認しましょう。
見積金額に含まれる作業
基本料金に何が含まれているかを確認します。
- 荷物の搬出と搬入
- 家具・家電の梱包
- 建物内の養生
- 家具の分解と組み立て
- 新居での家具・家電の設置
- 段ボールなどの梱包資材
- 使用済み段ボールの回収
見積書に「一式」としか書かれていない場合は、含まれる作業を具体的に聞いておきましょう。
追加料金が発生する条件
申告した荷物が増えたり、当日に追加作業が必要になったりすると、料金が変わることがあります。
特に、次のようなケースには注意が必要です。
- 荷物が予定より増えた
- 荷造りが終わっていなかった
- トラックを建物の近くに停められなかった
- 家具が玄関や階段を通らなかった
- 申告していない家電工事が必要になった
- 引越し日や時間帯を変更した
契約前に、どのような場合に追加料金が発生するのか確認してください。
荷物の補償
荷物の破損や紛失が発生した場合の対応も確認しましょう。
パソコンや精密機器、高価な家具などがある場合は、見積もり時に伝えておくことが大切です。
仕事で使用する重要な書類、印鑑、通帳、現金、貴重品などは、引越し荷物へ入れず自分で管理しましょう。
キャンセルや日程変更の条件
入社日や研修日程の変更により、引越し日を変更しなければならないこともあります。
キャンセル料が発生する時期や、日程変更によって料金が変わるかを確認しておきましょう。
新社会人の引越し費用を抑える方法
引越し料金を抑えるために、無理な値下げ交渉をする必要はありません。
条件を見直すだけでも、費用が変わる可能性があります。
複数の引越し業者を比較する
1社だけの見積もりでは、その金額が自分の引越し条件に対して高いのか安いのか判断しにくくなります。
複数の業者へ同じ条件を伝え、料金と作業内容を比較しましょう。
ただし、依頼先を増やしすぎると、電話や見積もりへの対応に時間を取られます。自分が比較できる範囲に絞ることも大切です。
荷物を減らす
荷物が少なければ、使用するトラックや作業時間が変わる可能性があります。
新居で使わない物は、引越し前に処分しておきましょう。
ただし、まだ使える物を慌てて捨てる必要はありません。家族が使う物、売却する物、処分する物に分けて整理すると進めやすくなります。
家具・家電を新居へ直接届けてもらう
一人暮らし用の家具や家電を新しく購入する場合は、購入店から新居へ直接配送してもらう方法があります。
実家へ一度届けてもらってから引越し業者に運んでもらうより、荷物を減らせます。
配送日が引越し当日に集中すると対応が難しくなるため、在宅できる日を確認して日程を分けましょう。
引越し日や時間帯の候補を増やす
引越し日を変更できる場合は、複数の候補日で料金を確認してみましょう。
時間を指定しないプランが安くなる場合もありますが、開始時間が読みにくい点には注意が必要です。
新居の鍵の受け取り、ガスの開栓、家具・家電の配送などと重ならないように調整してください。
不要なオプションを外す
荷造りや荷ほどきなどを業者へ依頼すると便利ですが、その分費用がかかります。
自分で対応できる作業と、業者へ任せたい作業を分けておきましょう。
一方で、大型家具の解体や家電の取り付けなど、無理に自分で作業すると事故や故障につながることがあります。安全に対応できない作業は専門業者へ依頼してください。
新社会人が忘れやすい引越し手続き
引越し業者の手配が終わっても、住所変更などの手続きが残っています。
状況に応じて、次の手続きが必要です。
- 転出届・転入届・転居届
- マイナンバーカードの住所変更
- 運転免許証の住所変更
- 電気・ガス・水道の停止と開始
- インターネット回線の移転・解約・新規契約
- 郵便物の転送
- 銀行やクレジットカードの住所変更
- 携帯電話会社への住所変更
- 通販サイトや各種会員サービスの登録住所変更
- 勤務先への新住所の届け出
すべての人に同じ手続きが必要とは限りません。自分が利用しているサービスを確認し、一覧にして完了したものからチェックすると漏れを防ぎやすくなります。
新居で最初に必要な物を分けておく
引越し当日は、すべての段ボールをすぐに開けられるとは限りません。
到着した日から使う物は、ほかの荷物と分けておきましょう。
- 着替え
- 洗面用具
- タオル
- トイレットペーパー
- スマートフォンの充電器
- 常用している薬
- カーテン
- 寝具
- ゴミ袋
- 掃除用品
- ハサミやカッター
- 最低限の食器
勤務開始が近い場合は、スーツや仕事用の靴、社員証、提出書類なども自分で持ち運ぶと安心です。
段ボールには「キッチン」「洗面所」「すぐ開ける」など、中身と運び先を書いておきましょう。
複数業者への連絡が不安なら引越しラクっとNAVIも選択肢
初めて引越し業者を探す場合、複数社へ同じ説明をしたり、それぞれの連絡に対応したりすることを負担に感じるかもしれません。
そのような場合は、「引越しラクっとNAVI」を利用する方法もあります。
引越しラクっとNAVIでは、専任のコンシェルジュが窓口となり、利用者から引越し条件を聞き取ったうえで、複数の引越し業者から見積もりを集めます。
見積もりを比較している段階では、各引越し業者から利用者へ直接営業電話が入らない仕組みです。契約する業者が決まった後は、その業者から最終確認の連絡が入ります。
通常の電話窓口に加えて、電話でのやり取りを避けたい方向けに、LINEで見積もり比較から予約まで進められるサービスも用意されています。
初めての引越しで、
- どの業者へ依頼すればよいか分からない
- 何社にも同じ説明をしたくない
- 複数業者からの営業電話を避けたい
- 料金と作業内容を落ち着いて比較したい
という方には、検討しやすいサービスです。
※利用できる引越し業者や見積もり内容は、地域、日程、荷物量などによって異なります。申し込み前に公式サイトで最新のサービス内容をご確認ください。
新社会人の引越しに関するよくある質問
引越し業者はいつごろ探せばよいですか?
必要な準備期間は、引越し時期や地域、荷物量などによって異なります。
新居と引越し日が決まったら、できるだけ早い段階で業者へ空き状況を確認しましょう。特に入社や進学が重なる時期は、希望日が埋まる可能性があります。
荷物が少なければ自分で引越した方が安くなりますか?
レンタカー代、燃料代、高速道路料金、手伝ってもらう人への負担などを含めて比較する必要があります。
大型家具や家電がある場合は、搬出・搬入時のけがや建物の破損にも注意が必要です。費用だけでなく、安全に運べるかも考えて判断しましょう。
会社が引越し費用を負担してくれる場合も比較が必要ですか?
会社指定の業者がある場合は、その業者を利用する必要があります。
自分で業者を選べる場合でも、補助の上限、対象となる作業、領収書の提出方法などを先に確認してください。規定を超えた費用は自己負担になる可能性があります。
初めての一人暮らしで必要な家具・家電は何ですか?
最初からすべてをそろえる必要はありません。
冷蔵庫、洗濯機、寝具、照明、カーテンなど、新居ですぐ必要になる物を優先します。実際に生活してから必要だと分かった物を買い足す方が、不要な出費を抑えやすくなります。
まとめ
新社会人の引越しでは、引越し業者の手配だけでなく、会社への確認、荷物の整理、住所変更、ライフラインの手続きなど、多くの準備が必要です。
まずは次の順番で進めましょう。
- 会社の住宅・引越し補助制度を確認する
- 新居への入居日と引越し日を決める
- 持っていく荷物を整理する
- 同じ条件で複数業者の見積もりを比較する
- 電気・ガス・水道などの手続きを進める
- 新居ですぐ使う物を分けておく
- 住所変更などの手続きを行う
初めての引越しでは、分からないことがあるのが当然です。一度にすべてを終わらせようとせず、期限のある手続きから順番に進めていきましょう。
複数の引越し業者とのやり取りが負担に感じる場合は、窓口を一本化できるサービスを利用するのも一つの方法です。
準備する内容を整理し、自分の予定と予算に合った引越し方法を選んで、新生活を落ち着いて迎えましょう。


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