家族で引っ越すことになったとき、意外と悩むのが「どの引っ越し業者を選べばいいのか」という問題です。

荷物が少ない一人暮らしなら、料金を中心に決めても大きな失敗にはなりにくいかもしれません。
ところが、ファミリーの引っ越しは事情が違います。
家具や家電だけでなく、子どもの衣類、おもちゃ、学用品、自転車、ベビーカーなど、想像以上に荷物が増えます。さらに、子どもの学校や保育園、仕事の予定まで考えながら動かなければなりません。
そこで気になるのが、
「大手の引っ越し業者は安心だけど、やっぱり高い?」
「地域密着型のほうが安いって本当?」
「子どもがいる家庭なら、どちらを選べばいい?」
という疑問ではないでしょうか。
結論からいうと、大手だから正解、地域密着型だからお得、と単純に決めるのはおすすめできません。
遠距離なのか近距離なのか、荷物は多いのか、荷造りまでお願いしたいのか。家族によって最適な業者は変わるからです。
この記事では、ファミリー向けの引っ越し業者として候補にしやすい大手5社を紹介するとともに、大手と地域密着型の違い、見積もりで見るべきポイント、費用を抑える方法まで分かりやすく解説します。
初めて家族で引っ越す方でも、読み終わるころには「わが家ならどう選べばいいか」が見えてくるはずです。
1度の電話で、複数の見積が揃う引越し見積もり比較サイト【引越しラクっとNAVI】大手と地域密着型、家族ならどちらを選ぶべき?
最初に知っておきたいのが、大手引っ越し業者と地域密着型業者の違いです。
ざっくり分けるなら、
遠距離や荷物の多い引っ越しなら大手が候補になりやすく、近距離で費用や柔軟性を重視するなら地域密着型も有力
と考えると分かりやすいでしょう。
大手引っ越し業者は、複数の地域に拠点を構え、一定の仕組みに沿ってサービスを提供しているのが特徴です。
そのため、県をまたぐ引っ越しや東京から大阪、東京から福岡といった長距離移動でも相談しやすくなります。
一方、地域密着型業者は営業エリアを限定しているケースが多く、その地域の道路事情や住宅事情に詳しいことが強みです。
「新居の前の道路が狭い」
「大型トラックが入れない」
「午前中だけで作業してほしい」
といった事情について、柔軟に相談できる業者もあります。
ただし、地域密着型なら必ず安い、大手なら必ずサービスが優れている、というわけではありません。
最終的には会社名ではなく、自分の引っ越し条件に対して提示された料金とサービス内容を比較することが大切です。
ファミリー向け引っ越し業者おすすめ5社
ここでは、家族での引っ越しを考えたときに比較候補へ入れやすい大手5社を紹介します。
「1位だから誰にでもおすすめ」というランキングではありません。
家族構成や移動距離、予算によって向いている会社が変わるため、それぞれの特徴を比較してみてください。
1.アート引越センター
ファミリーの引っ越しでまず候補に入れやすいのが、アート引越センターです。
公式サイトでは家族向けの引っ越しページが用意されており、予算や希望する作業範囲に応じてコースを選べます。
特徴的なのは、荷物を運ぶだけではなく、見積もりの方法にも選択肢があることです。
訪問見積もりだけでなく、オンラインを使った見積もりなどにも対応しています。
子育て中だと、
「見積もりのために知らない人が家に来る時間を作るのも大変」
ということがありますよね。
そうした家庭にとって、見積もり方法を選択できるのは意外と大きなメリットです。
さらに、荷造りや荷解きをどこまで自分たちで行うかによってプランを選べるため、「できるだけラクをしたい家庭」と「少しでも費用を抑えたい家庭」のどちらも比較しやすいでしょう。
2.サカイ引越センター
長距離の引っ越しや荷物の多いファミリーなら、サカイ引越センターも比較候補です。
家族の引っ越しでは、単純に荷物をトラックへ積めば終わりではありません。
大型家具、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、学習机など、大きな家財が増えるため、搬出から搬入までをスムーズに進められる体制が重要になります。
特に県外への引っ越しでは、
「出発地では問題なかったのに、新居側で話がうまく伝わっていない」
という状況は避けたいところ。
長距離引っ越しを予定しているなら、料金だけでなく、出発地から到着地までどのような体制で運んでもらえるのかも確認しておきましょう。
3.アリさんマークの引越社
料金と作業内容を細かく比較したい家庭なら、アリさんマークの引越社も候補です。
公式サイトには家族向けの引っ越しプランがあり、予算に合わせたプランを選択できるようになっています。
また、長距離引っ越し向けのプランも用意されています。
ファミリーの場合、
「全部おまかせしたい」
という家庭もあれば、
「食器や衣類は自分たちで箱詰めするので、大型家具だけお願いしたい」
という家庭もあります。
重要なのは、「引っ越し料金はいくらか」だけを見るのではなく、その料金にどこまでの作業が含まれているかを見ることです。
安く見えても荷造りが別料金なら、結果的に別の会社のほうがお得になることもあります。
4.ハート引越センター
「できるだけ安くしたいけれど、荷造りまで全部自分でするのは厳しい」という家庭なら、ハート引越センターも比較しやすいでしょう。
公式サイトでは、作業範囲に応じて複数のパックが案内されています。
たとえば、小物の荷造りや荷解きを自分で行うプランのほか、荷造りを任せるプラン、荷造りから荷解きまでお願いするプランがあります。
これはファミリーにとって非常に重要です。
家族の引っ越しでは、料金を抑えようとして何でも自分でやろうとすると、引っ越し直前になって荷造りが終わらないことがあります。
特に乳幼児がいる家庭や共働き家庭では、引っ越し前の数週間は想像以上に忙しくなります。
「料金を下げること」だけでなく、自分たちの時間をいくらで買うかという視点で考えてみてください。
5.日本通運系の引っ越しサービスも比較候補に
企業の転勤や長距離輸送など、物流網を重視する場合は、大手物流会社系のサービスも比較候補になります。
ただし、大手各社でも対応エリアや取り扱うプラン、サービス内容は変わることがあります。
そのため、「昔利用したときはこのサービスがあったから」と決めつけず、見積もり時点の最新情報を確認してください。
引っ越し業者選びでは、知名度だけで決めるのではなく、
「自分の地域で利用できるか」
「希望日に予約できるか」
「必要な作業が料金に含まれるか」
まで確認することが大切です。
地域密着型は本当に安い?大手にはない魅力
ここまで大手を中心に紹介しましたが、近距離のファミリー引っ越しなら、地域密着型業者を最初から外す必要はありません。
むしろ条件によっては、非常に相性が良い場合があります。
地域密着型の大きな魅力は、地元の事情を把握していることです。
たとえば、
「この道は朝になると渋滞する」
「このマンションは搬入口が裏側にある」
「この住宅街には大型トラックが入りにくい」
といった情報は、日常的に同じ地域で作業している会社ほど詳しい傾向があります。
また、会社によっては相談内容に応じて作業時間などを調整してくれることもあります。
子どもの送り迎えがある家庭なら、
「保育園へ送ったあとから作業を始めたい」
といった事情が出てくるでしょう。
こうした細かな要望を相談しやすいことは、地域型業者の魅力のひとつです。
ただし、注意点もあります。
地域密着型は会社ごとの差が大きいため、「地元の会社だから安心」とは限りません。
そこで確認したいのが、全日本トラック協会の**「引越安心マーク」**です。
引越安心マークは、標準引越運送約款を守ることや、苦情への対応窓口を設けていること、必要な講習を修了した担当者を配置していることなど、一定の条件を満たした事業者に交付されます。
全日本トラック協会の公式サイトでは、都道府県ごとの認定事業者も確認できます。
知らない地域業者を検討するときの判断材料として覚えておくと便利です。
ファミリーの引っ越しで「最安値」だけを見ると失敗しやすい理由
見積書を3枚並べたとき、つい一番安い会社を選びたくなります。
しかし、家族の引っ越しでは少し注意が必要です。
たとえば、
A社は10万円。
B社は12万円。
これだけ見ればA社がお得に感じます。
ところがA社では、エアコンの取り外し、洗濯機の設置、家具の分解などが別料金で、B社には必要な作業が含まれていたとしたらどうでしょう。
最終的な支払額は逆転するかもしれません。
だからこそ比較すべきなのは、見積書の一番下に書かれた金額だけではありません。
「同じ条件にそろえて比較する」ことが重要です。
特に確認しておきたいのは、
・荷造り、荷解きの範囲
・段ボールなど梱包資材の扱い
・エアコンなど家電関連の作業
・大型家具の分解や組み立て
・追加料金が発生する条件
・荷物が破損した場合の対応
・キャンセルや日程変更の条件
です。
ここをそろえずに料金を比較すると、「安いと思って契約したのに、最終的には高くなった」ということが起こりやすくなります。
子どもがいる家庭は「引っ越し当日」から逆算する
ファミリー向けの業者選びでもう一つ重要なのが、引っ越し当日の過ごし方です。
大人だけなら多少予定が延びても対応できますが、乳幼児がいるとそうはいきません。
昼寝、食事、おむつ替えなど、子どもの生活は続きます。
そこでおすすめなのが、引っ越し業者を決める前に「当日の子どもの居場所」を決めておくことです。
祖父母に預けるのか。
夫婦の一人が子どもを見て、もう一人が作業へ立ち会うのか。
家族全員で立ち会うのか。
これだけでも、選ぶべきプランが変わります。
夫婦どちらか一人しか作業に立ち会えないなら、多少料金が高くても荷造りまで任せたほうが負担は軽くなるでしょう。
反対に、小学生以上の子どもがいて家族全員で準備できるなら、自分たちで荷造りを進めて費用を抑える方法もあります。
引っ越し料金を抑えるなら「値切る」より日程を動かす
「引っ越し料金を安くするには、どう値切ればいい?」
と考える人は少なくありません。
もちろん見積もりを比較することは大切ですが、それ以上に効果が期待できるのが引っ越し日の選択肢を増やすことです。
引っ越しは、依頼が集中する日ほど予約が取りにくくなります。
特に春は進学、就職、転勤が集中するため、全国的に引っ越し需要が増える時期です。
全日本トラック協会も毎年、繁忙期の引っ越しを分散するよう呼びかけています。
日程に余裕があるなら、
「この日しか無理です」
ではなく、
「この週の平日ならどこでも大丈夫です」
「午前でも午後でも構いません」
と伝えてみましょう。
同じ荷物量、同じ移動距離でも、条件次第で見積もりが変わる可能性があります。
そして、もう一つ重要なのが相見積もりです。
目安として3社程度に同じ条件を伝え、
「何が含まれて、この金額なのか」
を比較すると判断しやすくなります。
強引に値下げを要求する必要はありません。
「ほかの会社にも同じ条件で見積もりをお願いしています」
と伝えれば十分です。
わが家は大手?地域密着型?30秒で判断
ここまで読んでも迷っているなら、次のように考えてみてください。
大手が向いている可能性が高い家庭
県外など遠距離へ引っ越す、荷物がかなり多い、荷造りや荷解きまでお願いしたい、複数のサービスをまとめて相談したい家庭です。
特に、仕事や育児で準備時間を確保しにくい場合は、「安さ」より作業を任せられる範囲を重視したほうが、結果的な満足度は高くなりやすいでしょう。
地域密着型も比較したい家庭
同じ市内や近隣市への引っ越し、日程や作業時間について細かく相談したい、地元事情に詳しい会社へ頼みたい家庭です。
ただし、会社ごとの違いがあるため、口コミだけで判断せず、見積書、補償内容、引越安心マークなども確認してください。
契約前に必ず確認したい7つの項目
いよいよ業者を決める段階になったら、最低限次の7項目を確認しましょう。
1.見積もり金額の総額
2.料金に含まれる作業
3.追加料金が発生する条件
4.荷物が破損した場合の対応
5.キャンセルと日程変更の条件
6.当日の開始時間と終了時間の目安
7.新居側で追加作業が必要になった場合の対応
特に「追加料金が発生するのはどんな場合ですか?」は、見積もり担当者に直接聞いておきたい質問です。
説明が曖昧な場合は、その場で契約を急ぐ必要はありません。
家族の荷物をまとめて預ける以上、数千円の安さより、疑問にきちんと答えてくれる会社を選ぶほうが安心です。
まとめ ファミリーの引っ越しは「安い会社」ではなく「わが家に合う会社」を選ぼう
ファミリー向けの引っ越し業者選びでは、大手と地域密着型のどちらかが絶対に正解ということはありません。
長距離、荷物が多い、荷造りまで任せたいという家庭なら、大手の引っ越し業者から比較を始めると探しやすいでしょう。
一方、近距離での引っ越しや、時間などについて柔軟に相談したい家庭なら、地域密着型も十分に候補になります。
重要なのは、会社の知名度だけで決めないことです。
同じ引っ越し条件で複数社から見積もりを取り、料金・作業範囲・補償・担当者の説明をセットで比較する。
これだけでも業者選びの失敗はかなり避けやすくなります。
そして、子どもがいる家庭では「一番安い会社はどこか」だけではなく、
「引っ越し当日、家族がどれだけラクに動けるか」
まで考えてみてください。
数万円を節約できても、荷造りが終わらず家族全員が疲れ切ってしまえば、新生活のスタートまでつらいものになってしまいます。
まずは引っ越し日、移動距離、荷物量、お願いしたい作業を書き出し、条件をそろえて2〜3社を比較するところから始めてみましょう。
自分たち家族にとって大切な条件が見えてくれば、「大手か地域密着型か」という迷いにも自然と答えが出てきます。


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